１１日の石川県内は低気圧の影響で雨となり、正午までの最高気温は金沢１０・８度、輪島１２・５度と３月下旬並みだった。ＪＲ金沢駅東広場では、クロマツ６本に施してあった雪づりを取り外す作業が行われ、見守る通行人や観光客に季節の移ろいを感じさせた。
　鼓門前では、支柱から放射状に下ろした縄で枝をつる「りんごづり」を施したクロマツに、金沢市から委託を受けた野々与造園（同市）の職人が登り、手際よく縄を切断し、高さ約８メートルの竹の支柱を外した。
　同園の野々市芳朗会長によると、雪が少なかった今季は枝折れなどの被害はほとんど見られなかった。
　雪づりの取り外しは、市内の公園３２カ所と市道８６路線で２２日まで行われる。
　金沢地方気象台によると、県内は低気圧の影響で風が強まる見込みで、全域に強風、雷の各注意報を出している。